TS-790S/TS-790V(生産完了商品)

photo: TS-790S

144 / 430 / 1200MHz帯
オールモード・トライバンダー
(1200MHz帯はオプション)

TS-790S

(出力45W : 144MHz
35W : 430MHz FM/CW時)
標準価格279,000円 (税別)
JARL登録機種 (T122M)

144 / 430 / 1200MHz帯
オールモード・トライバンダー
(1200MHz帯はオプション)

TS-790V

(出力20W)
標準価格269,000円 (税別)
技術基準適合証明取得機種

TS-790は、1台で3つのバンド(144&430&1200MHz帯)に対応可能なオールモード・トライバンダーです。しかも3バンドの中から自由に2バンドを選択可能。自在に組み合わせた運用で、デュアルモード&デュアル受信やフルデュープレックス運用、サテライト通信まで楽しむことができます。(注:1200MHz帯はオプション)

1.あらゆる用途に対応するオールモード・トライバンダー。

■オールモード・トライバンダー。

144/430/1200MHz (オプション)帯でSSB (USB/LSB)、CW、FMの各モードを一つのボディーに融合させたデスクトップサイズのトランシーバーです。このため、高いコストパフォーマンスが得られると同時に、スペースファクターも良好でシャック内をきれいに効率よくまとめることができます。

2.デュアルモード&デュアル受信機能を実現。

■デュアルモード&デュアル受信機能。

2バンド・デュアル受信機能を搭載し、周波数表示、Sメーター、スケルチ、AFボリュームもそれぞれ独立して装備しています。表示部は、メインに大型蛍光表示管を採用。メインバンドの動作を集中表示させています。またサブ表示にはネガタイプLCDを用い、サブバンドの動作状態をSメータを含めて表示しています。運用周波数の組み合わせは、以下の9通りから選択できます。

  • 144MHz帯/430MHz帯
  • 144MHz帯/1200MHz帯
  • 430MHz帯/144MHz帯
  • 430MHz帯/1200MHz帯
  • 1200MHz帯/144MHz帯
  • 1200MHz帯/430MHz帯
  • 144MHz帯のみ
  • 1200MHz帯のみ
  • 430MHz帯のみ

さらにメインおよびサブのモードも、USB/LSB/CW/FMから、それぞれ異なったモードを選択して組み合わせた使用が可能です。またフルデュープレックス運用も、任意の2バンドを選択して行なうことができますので、メイン側で送信しながら、同時にサブ側で受信することも可能です。

3.サテライトキーを装備し衛星通信にも対応。

  • サテライトキーを装備し、衛星通信にも優れた対応性を発揮。
    • 1サテライトキー(サテライト運用モード)を装備。キーを押すとその瞬間に、メインVFOとサブVFOの周波数があらかじめ設定した、「アップリンク周波数 x ダウンリンク周波数=サテライト周波数」という関係に自動的に設定されます。
    • 10チャンネルのサテライト周波数メモリーチャンネルを搭載。
  • 4.基本性能を重視した送受信性能。

  • 基本をしっかり押さえた送受信性能。
    通信機として基本となる電気的性能をしっかり押さえた設計を行ない、SSB運用を主とするDX'erや、サテライト運用の愛好者なども十分満足できる性能を有しています。 高感度受信。固定機には特に要求される二信号特性を犠牲にすることなく、オールバンドで-16dBμ(FM)、-18dBμ(SSB)の高感度受信を実現しています。
  • ハイパワーに対応。
    TS-790Sは、144MHz帯が45W(FM,CW)/35W(SSB)、430MHz帯が40W(FM,CW)/30W(SSB)というハイパワー。余裕ある送信出力で運用することができます。
  • 高周波数安定度。
    TCXO(温度補償型水晶発振器)を使用して、1クリスタルによる周波数一発管理方式を採用。-10℃~+50℃の広い温度範囲で±3PPM以内という高い周波数安定度を実現しています。
  • 5.充実した交信のための、豊富な送受信機能を装備。

    オールモード機としてあらゆる用途に対応するために、豊富な送受信機能を備えています。

    • パワーコントロール機能。
      交信目的に応じて、ローパワーから最高出力まで連続的にパワーコントロールができます。
    • スピーチプロセッサーを内蔵。
      トークパワーをアップして、SSBのDX交信などに威力を発揮します。
    • IFシフト機能を装備
      等価的にIF周波数を変化させて、混信の除去やSSBの受信音質の可変ができます。
    • CWナローフィルターに対応。
      オプションのCWナローフィルター(YK-107C)を装着することで、ワンタッチでCWナローモードにできます。コンテスト等に威力を発揮します。
    • RFアッテネーター。
      固定局では高利得のアンテナを使用する率が高く、144MHz帯近辺の大電力商用局などの影響を受ける率も高くなります。このような影響の軽減を図るために、144MHz帯用にRFアッテネーターを装備しました。
    • パケット通信専用端子を装備

    6.数々の好評機能やケンウッドの独自機能も、ふんだんに踏襲。

    • メインバンド/サブバンド切り換え機能。
      送受信可能なメインバンドと、受信のみのサブバンドとを、ワンタッチで入れ替える機能。周波数、モードなどすべての情報が入れ替えられます。
    • メインバンド/サブバンド選択機能。メインツマミ、モード切り換えなどが、メインバンド/サブバンドのどちら側をコントロールするかを選択することができます。
    • オートレピーターオフセット機能。
      430MHz帯と1200MHz帯(オプション)では、レピーターバンドになると自動的にマイナスシフトと88.5Hzのトーンが動作する機能を搭載。このためレピーター運用も簡単に行なえます。
    • オートモード機能。
      周波数使用区分に応じて自動的に運用モードが切り換わりますので、多モードにわたる運用でも、モード切り換えを省略したシンプルな操作で選局ができます。
    • クリック/スルー切り換え式のメインツマミ。
      カートランシーバーで採用しているクリック式と、HF機で採用されているスルー回転式の2つから選択でき大変便利です。
    • テンキーダイレクトエンター機能。
      フロントパネルのテンキーにより、メインにもサブにも、周波数をダイレクトに設定することができます。
    • 多機能メモリー。
      周波数、モードなどを記憶できる59チャンネルのメモリーを搭載。

    7.その他、運用の幅をひろげる各種機能を搭載。

    • 各バンドごとにA=B機能付きA/B・2VFO装備。
    • 各バンドごとに書き換え可能なコールチャンネルを装備。
    • CTCSS機能に対応(オプションTSU-5装着時)。
    • トーンエンコーダー37波を標準装備。
    • ノイズブランカー装備。
    • 多彩なスキャン機能。
    • スピーカーセパレート機能。
    • SLOW/FASTのAGC切り換え可能。
    • メイン/サブそれぞれにミュート機能を装備。
    • CWセミブレークイン。
    • 音声合成ユニット対応(オプションVS-2)

    8.オプション

    PS-52 ヘビーデューティ安定化電源 ¥38,000 (税別)
    SP-31 外部スピーカー ¥12,600 (税別)
    MC-60S8 卓上型高級マイクロホン ¥12,400 (税別)
    MC-43S ハンドマイクロホン ¥3,100 (税別)
    VS-2 音声合成ユニット ¥5,900 (税別)
    UT-10 1200MHz帯ユニット(出力10W) ¥72,000 (税別)
    HS-5 オープンエアー型ヘッドホン ¥5,800 (税別)
    HS-6 軽量型ヘッドホン ¥3,800 (税別)
    YK-107C 10.7MHz CWフィルター (帯域幅500Hz) ¥8,000 (税別)

    9.主な定格

      TS-790
    一般仕様 電波型式 J3E SSB
    A1A CW
    F3E FM
    周波数範囲 144~146MHz
    430~440MHz
    1260~1300MHz (オプション)
    周波数安定度(-10℃~+50℃) ±3×10-6以内
    アンテナインピーダンス 50Ω
    電源電圧 DC13.8V± 15%
    接地方式 マイナス接地
    消費電流 TS-790V:12.0A以下
    2.5A以下(受信待ち受け時)
    TS-790S:15.0A以下
    2.5A以下(受信待ち受け時)
    使用温度範囲 -10℃~+50℃
    寸法(幅×高さ×奥行き)mm
    突起物を含む最大寸法
    330×120×330
    342×134×369
    重量 約9.2Kg
    送信部 送信出力 TS-790V:20W
    TS-790S:
    144MHz帯/45W (FM/CW)、35W (SSB)
    430MHz帯/40W (FM/CW)、30W (SSB)
    1200MHz帯は10W
    変調方式 SSB 平衡変調
    FM リアクタンス変調
    最大周波数偏移 (FM) ±5kHz以下
    スプリアス発射強度 -60dB以下 (144/430MHz帯)
    -50dB以下 (1200MHz帯)
    搬送波抑圧比 40dB以上
    不要側帯波抑圧比 40dB以上 (1kHz)
    送信周波数特性 400Hz~2600Hz
    マイクロホンインピーダンス 600Ω
    受信部 受信方式 144MHz帯:
    シングルスーパーヘテロダイン (SSB/CW)
    ダブルスーパヘテロダイン (FM)
    430MHz帯:
    ダブルスーパーヘテロダイン (SSB/CW)
    トリプルスーパヘテロダイン (FM)
    1200MHz帯:
    トリプルスーパーヘテロダイン (SSB/CW)
    ダブルスーパヘテロダイン (FM)
    中間周波数     メインバンド サブバンド
    144MHz帯 第1 IF 10.695MHz 10.595MHz
      第2 IF 455kHz (FMのみ) 455kHz (FMのみ)
    430MHz帯 第1 IF 79.925MHz 75.925MHz
      第2 IF 10.695MHz 10.595MHz
      第3 IF 455kHz (FMのみ) 455kHz (FMのみ)
    1200MHz帯 第1 IF 287.175MHz 287.075MHz
      第2 IF 41.415MHz 41.315MHz
      第3 IF 10.695MHz 10.595MHz
      第3 IF 455kHz (FMのみ) 455kHz (FMのみ)
    受信感度 SSB、CW (S/N10dB) -18dBμ (0.13μV)以下
    FM (12dB SINAD) -16dBμ (0.16μV)以下
    スケルチ感度 SSB,CW -16dBμ (0.16μV)以下
    FM -18dBμ (0.13μV)以下
    スプリアスレスポンス 144MHz帯:65dB以上
    430MHz帯:60dB以上
    1200MHz帯:55dB以上
    選択度 SSB、CW 2.1kHz以上 (-6dB)、 4.8kHz以下(-60dB)
    CW-N (オプション) 500Hz以上 (-6dB)、 2kHz以下(-50dB)
    FM 12kHz以上 (-6dB)、 24kHz以下(-60dB)
    RIT可変範囲 ±1.9kHz (SSB,CW)
    ±9.9kHz (FM)
    低周波出力 1.5W以上(8Ω 10%歪み率)
    低周波出力インピーダンス

    測定法はJAIAで定めた測定方法による。