TM-D710S
希望小売価格:84,800円(税抜き)
出力/50W
技術基準適合証明取得機種
TM-D710
希望小売価格:79,800円(税抜き)
出力/20W
技術基準適合証明取得機種
TM-D710/Sは、送信出力50W※、1000チャンネルメモリー、EchoLink標準対応など、基本性能を充実させた上、世界標準のデータ通信システムAPRS(Automatic Packet Reporting System)を標準搭載。GPSによる位置情報やメッセージなどの多彩なデータ通信機能で、コミュニケーションの幅を広げます。
※TM-D710は送信出力20W。
AX.25準拠のTNC(Terminal Node Controller)を内蔵し、本体のみで本格的なAPRS、ナビトラ運用が可能です。またTM-D710をPCに直接接続するだけで1200bps/9600bpsのパケット通信が可能です。
APRS(Automatic Packet Reporting System)開発者であるBob Bruninga(WB4APR)氏の協力により、APRSシステムに対応したプログラムを開発。これを本体に内蔵することで、PCを必要としない手軽なAPRS運用を可能にしました。また、GPS受信機を接続することによって位置情報、方向/距離などの情報を、あるいは気象観測装置を接続することによって気温/雨量などの気象情報を、TM-D710に表示し、無線機間でこれらの情報を交換/共有することができます。さらには、TM-D710にPCを接続すれば、これらの情報をPCへ出力することができ、市場にある様々なAPRSアプリケーションソフトで地図上に表示することもできます。
※APRS®はBob Bruninga氏の米国登録商標です。
NMEA 0183準拠のGPS受信機の接続に対応しており、緯度/経度/高度の情報以外に、移動局の速度、方向、距離などの情報を扱うことができます。
Peet Bros.社、Davis社の気象観測装置の接続に対応しており風向/風速/気温/雨量/湿度/気圧の情報を扱うことができます。
(一部機種を除く)
移動局、基地局、気象局、オブジェクトといったステーションを最大100局まで保持することができ、フィルター機能により受信ステーション種別の制限ができます。またコールサイン、着信時刻、自局からの距離順にソート機能することも可能です。
・メッセージ :最大100件(1件あたり最大67文字英数字)
・ステータス :最大42文字×4、最大31文字×1
・ユーザーフレーズ(メッセージ入力定型句) :最大32文字×4種類
スペシャルコール機能により特定局からのメッセージ受信が瞬時に分かります。
・ | QSY機能(周波数情報の転送) | ・ | New-N Paradigm | |
・ | メッセージ自動応答 | ・ | 57種類のグラフィックアイコン表示 | |
・ | Digipeat機能 | ・ | 3種類のグリッドスクウェアロケーター | |
・ | Packetフィルター | ・ | その他 | |
・ | Decay Algorithm |
スマートビーコニングとは、GPSレシーバーから得られる移動速度や進行方向のデータにもとづき、効率的に自局位置情報のビーコンを送信する機能です。移動速度に応じて送信間隔時間を可変したり、曲り角を検出してビーコンを送信したりするため、少ないビーコン送信数で実際の走行ルートに近い記録を残すことができます。
※SmartBeaconing™はHamHUD Nichetronix社から提供されています。
日本で開発されたGPSを使ったシステムであるナビトラに対応。コールサイン、緯度経度、自局からの方向と距離、グリッドスクウェアロケーター、着信時間をTM-D710で見ることができます。受信したナビトラのパケットデータはAPRSパケットデータと同じステーションリストで扱われますので、最大100局まで保持します。
送信するナビトラのパケットデータ(ビーコン)には、位置情報の他にカタカナ、英数字、記号で最大20文字のメッセージを埋め込み送信することができます。この送信メッセージは最大5種類までメモリーできます。
操作性と設置自由度を重視したセパレート式の大型パネルは、各キーの機能を液晶に表示させることにより、多彩な機能へすぐアクセスできます。車載用にはパネルアングルを使用して、ダッシュボードへ設置。固定運用ではベーススタンドを使用してPCの脇へ設置と、2種類のパネル設置台を同梱しました。
大型周波数表示は視認性を重視。フルドットマトリクスの液晶を採用し、さらにアンバー/グリーンの2色のバックライトがメニューで選択可能です。 また、様々な設置環境に考慮し、表示のコントラスト可変や、ネガポジ反転可能にも対応しています。 |
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送信出力はHI/MID/LOWの3段階から選ぶことができ、VHF/UHFともに最大50Wのハイパワー運用が可能になります。(TM-D710はVHF/UHFともに20W)
144MHz帯と430MHz帯の2波同時受信機能に加えて、同一バンド内の2波同時受信機能を持っています。例えばコールチャンネルとローカルチャンネル、レピータチャンネルとローカルチャンネルのように、144MHz帯および430MHz帯で同一バンド内の2波を同時待ち受けすることができます。
通常のメモリーチャンネルは1000チャンネルに対応(全チャンネルがスプリットメモリー対応)。さらにプログラムスキャンは10種類までメモリー可能です。すべてのメモリーチャンネルに最大8文字(英数字)までのメモリーネームを、周波数とともに登録することができます。
現在の表示状態をそのまま、5つのチャンネルに登録することができる機能です。よって、昼間と夜間のLCDの明るさ設定や、周波数可変範囲の固定など、さまざまな使用状況に合わせて、5種類のトランシーバーセッティングができます。操作後、上書きするかしないかのモードも選択できます。
メモリーコントロールプログラムMCP-2A※を使えば、PC上でメモリーチャンネルやAPRS/ナビトラ各種機能の設定などのデータ作成・編集・管理をすることができます。なお、PCとの接続にはオプションのPG-5GまたはPG-5Hが必要です。
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鉄道無線の空線信号(2280Hz)を受信するとスピーカーをミュートすることにより、快適な鉄道無線の受信ができます。
スキャン機能は、VFOスキャン、プログラムスキャン、MHzスキャン、メモリースキャン、CALLスキャン、さらにメモリーバンクスキャンに対応しました。メモリーバンクスキャンは、1000チャンネルのメモリーを10個のバンクに分割し、任意のバンクを組み合わせてスキャンすることができる機能です。また、スキャン再開条件の設定で、タイムオペレート、キャリアオペレート、シークから選択可能。さらには、メモリーチャンネルロックアウト機能への対応や、トーンスキャンとCTCSSスキャン、そしてDCS(デジタルコードスケルチ)スキャンを搭載しています。また、大型の液晶表示を使用して、スキャンしている範囲の受信局をSメータ 0~7のバーレベルでビジュアル表示できます。
オプションのVGS-1(ボイスガイド&ストレージユニット)を装着すると、Key操作を音声アナウンスにより確認できます(5段階の読み上げ速度の調整が可能)。
またボイスメッセージや30秒まで常時録音も可能なため、交信時の内容を後で確認したいときに便利です。
42種類のCTCSSに加え、104種類のDCS(デジタルコードスケルチ)を装備しました。104種類のコードの中から任意のコードを選択することで、コードが一致したときにだけスケルチを開き、受信が可能になります。
TM-D710/Sと、EchoLinkソフトウェアをインストールしたPCとを接続してEchoLinkのノード局(アクセスポイント)を簡単にセットアップできます(接続にはオプションのPG-5Hが必要です)。
また、EchoLink RX Monitor機能の設定により、CTCSS/DCSを使用した場合でもスピーカーからの音声はCTCSS/DCSの一致・不一致に関係なく出力させることができるため、ノード局側での運用周波数のモニターに便利です(データ端子からPCへの音声は、CTCSS/DCSが一致した場合のみ出力されます)。
EchoLinkとはVoIP(ネットワーク経由の音声通信)を利用してアマチュア無線を中継するシステムの一種です。無線局側からDTMFコードを使用して近くのノード局にアクセスし、世界各地のアマチュア局と交信することができます。EchoLinkのノード局を運用するためには、EchoLinkの公式サイト(www.echolink.org)にて登録(コールサインが必要)し、EchoLinkソフトウェア(フリーウェア)をダウンロードします。
※EchoLink®はSynergenics, LLCが米国で取得した登録商標です。
EchoLink Sysopモードと、APRS/NAVITRA通信モード (または内蔵TNCによるパケットモード) を同時にオンすることにより、EchoLinkのノード局とAPRS/NAVITRA通信のビーコンの送受信やデジピーター局(パケットモードではIGate局も可能)の運用とを、一台のTM-D710/Sで同時に行なうことができます。
パケットモードで内蔵TNCとパソコンとを接続する場合は、EchoLink Sysopモードで使用するPG-5Hのほかに、下記のように別のシリアル通信ケーブル(PG-5G)が必要となります。
EchoLinkノード局とAPRS基地局との同時運用例
最大10個のEchoLink専用DTMFメモリーに、コールサインとノード番号、制御コマンドなどを登録することができます。また、コールサイン・DTMF自動変換機能により、EchoLinkで使用される"Connect by call"や"Query by call"も簡単な操作でおこなうことができます。さらに、MCP-2AでEchoLinkメモリーの管理も可能です。なお、無線機からEchoLinkのノード局にアクセスするだけの場合は、専用ソフトウェアやコールサインの登録などは必要ありません。